今月の患者さん
2025年09月03日
他院から紹介の患者さんです。 不正咬合の状態は、一見軽度に見えますが、治療は難しく、調整回数39回の難症例でした。 前歯は切端咬合で、かみ合わせは浅く、左側は前歯から小臼歯すべて反対咬合で逆被蓋(受け口傾向)でした。 上顎左側犬歯は生えておらず歯茎(歯槽骨)内に埋まったままの状態ですので、上顎正中が左側へ極端に偏位し、歯列も狭窄しています。 治療方針は、変則的に右上4番、左上埋伏3番。下顎は両側4番としました。 埋伏犬歯は埋まっている角度に問題があり、負担を軽減するために、ひっぱり出すこと(開窓して廷出)はしませんでした。 受け口傾向なので、下顎は小臼歯を抜歯して下顎前歯を舌側(上顎前歯より内側)に移動させ、かみ合わせを改善しています。
来院間隔は、1.5か月に1回ペースなのも治療期間が長くなった要因の一つでした。 受け口傾向ですので、治療前後の上口唇の位置はあまり変えずに治療を終了しています。
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